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●会場には壁に沿う形で、立体的な作品がありました。あれは彫刻ですか。
木津:意識としては、平面を三枚繋げた、という意識で、特に彫刻を意図しているというようなことはありません。ただ、絵画は額縁によって遮断されていたり、ガラス(アクリル板)越しに間接的に観るといった展示になる事が多く、手で触れたり、直接絵肌の呼吸を感じることができない。この小屋のような作品は額縁で周囲の空間を遮断する事もないし、手を伸ばせば触れることができる。また彫刻は絵画と違って、三次元的な空間をより強く支配できる。そんなことを制作中は考えました。
それから、これは将来の目標の一つですが、作品を外側から見るのではなくて中に入ってみる、壁一面に家並みを作って、鑑賞する側が包まれるような空間も作ってみたい。ただし、下手をすると張りぼての大道具、横浜のラーメン博物館のようなディスプレイになってしまいかねないので、そこは気をつけないと。ただ、そういったキッチュな風景も惹かれるんですが。
●気にしないで、やってください。 |
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