20世紀を代表する革命家や科学者に扮した森村版セルフ・ポートレートの世界。そして映像の部屋。そこには、写真作品と映像作品で構成される「荒ぶる神々の部屋」と「レーニンの部屋」とがあり、モノクロの等身大の扮装写真などが並ぶ。写真の額装作品は、ヒットラー、アインシュタイン、トロツキー、ゲバラ、毛沢東などで、1951年生まれの森村の青年時代を投影するかのようだった。英雄たちの尊顔の瞳が、少女マンガのように輝き、みな「善人」にみえた。