造形作家、西村亨は、自作を人形と呼び、これまでに3回の個展を開催している。1960年代70年代当時の風俗を切りとるように、たとえばアメリカ西海岸のありふれた町に舞台を借りて、そこにはつらつと暮らすさまざまな住人をコメディタッチに登場させる。さながら西村流アメリカン・グラフィティである。だがなぜアメリカなのか、また白人なのか。制作のきっかけから、作品の表面だけではわからないことまで明かしてもらった。