中堀慎治作品ですぐ思い浮かぶのは、金箔の背景にほのかに愁いにみちた瞳で、こちらを見つめる外国人女性像。日本的雅と西洋象徴主義的な趣が巧みに融合した独自の絵画世界。今回の個展は、以前から手掛けていた木彫のマリオネット、自身の顔から型取りし制作したマスクなどで構成。また、2009年から中堀が実行委員長として奔走した、世界文化遺産の京都二条城や清水寺などで開催した「観○光」展。それらに対する中堀慎治の思いを語ってもらった。