山口晃(やまぐちあきら)
1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。
時空の混在し、古今東西様々な事象や風俗が、卓越した画力によって画面狭しと描き込まれた都市鳥瞰図・合戦図などが代表作。観客を飽きさせないユーモアとシニカルさを織り交ぜた作風、また人間を含めた動植物と機械などの無機物を融合させた表現も特徴的である。絵画のみならず立体、漫画、また「山愚痴屋澱エンナーレ」と名付けた一人国際展のインスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。
最近では日本橋三越100周年記念広告、公共広告機構マナー広告「江戸しぐさ」、成田国際空港や東京メトロ副都心線「西早稲田駅」のパブリックアート、槇原敬之「LIFE IN DOWN TOWN」のCDジャケット、五木寛之著「親鸞」挿絵などを手がけ幅広い制作活動を展開。
2007年上野の森美術館での会田誠との二人展「アートで候。 会田誠 山口晃展」08年12月より京都のアサヒビール大山崎山荘美術館にて個展「さて、大山崎」を開催。本年は5月よりシドニービエンナーレ(オーストラリア)に参加、10月にはミヅマアートギャラリーで個展を開催予定。