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『あけっぱなし』(昭和35年・石崎書房刊)いいタイトルです。通濟の文章力、コピー力を感じさせる。 |
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もう1冊だけご紹介。『あけっぱなし』(昭和35年・石崎書店刊)この時通濟66歳。序にあたる「六十五停命説」と題して、自身のこれまでの人生を振り返りつつ、結びが
なんといつても借りのない人生、つまり人に頭
をさげない生活こそ、即ち、あけっぱなしであれ
ば健康で、健康だから心も平らかで、マア平心、
これがいちばんよい。が、いずれにしても、六十
五は終った。終ったからと云って死ぬわけにもい
かんから、今年は、麻薬、性病、売春の三悪退治
でもしようか、と思う。
と記している。
口の悪い大宅壮一に、通濟、自分のやりたい道楽をやりつくした結果だろう、と言わしめた「通濟、三悪追放運動」の旗揚げである。 |
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