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昭和30年2月発行の「漫画讀本 2」の表紙。絵は政治諷刺マンガで名を上げた横山泰三(隆一の弟)。絵柄はどうやら、「陣笠議員」の選挙戦の後のようだ。このマンガ家、ときどきオチのわかりにくり作品を描くクセがあった。 |
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手元にあるバックナンバーを手にとる。本のロゴは「文藝春秋」がドーンと大きく、その下に小さく「臨時増刊 漫画讀本 2」とある。
表示のとおり「漫画讀本」は、雑誌「文藝春秋」の「臨時増刊」として世に出た。
雑誌の世界ではよくあることで、たとえば女性誌「anan」は最初、「平凡パンチ」の増刊号として出されたはず。いわばテスト版ですね。これで反応がよければ定期刊行物化する。
「漫画讀本」も「文藝春秋」の「臨時増刊」として誕生した。残念ながら、その第1号は持っていない。すでに記したように、いま手にしているのは1955年1月の創刊2号目。
表紙は横山泰三。横山隆一の弟にして、前衛的風刺派漫画家として名を成していた。
目次は、こちらもカッパもので人気の漫画家・清水崑。
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