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・・・、シゲノさんとの会話は、続きます。
「ところで最近、日本人の作家が、海外からのオファーを受けて発表するという機会が、多いんだよ。日本にも、そういう時代が来たのかね〜。岡村君、どう思う?」
ほっとすることに、話が、別の方向にいってくれました。そして、なんというタイムリーな話をするのか、このお方は!正直、驚きました。
「あ、あの。いや、実は、まさに今、それなんですよ。たった今、リムジンバスに乗って、成田空港へ行くところなんですよ。」
「いやいやいや、僕じゃないんですよ、それが。うちのカミサンが、なんですよ。ニューヨークでですね、展覧会をですね、やることになっちゃったんですよ。・・・ああ違う違う、もう始まってるんだ。斉藤さんとか、フジムラ君も出してるんですけど。9人くらいの展示みたいですよ。」
僕は、今の状況を、整理がつかないまま、ともかく、説明を試みた。 「実は、僕も、来年、その画廊で個展やることになってて、それで、ニューヨークへ行くのも、家族で旅行するのも久々だし、うちのバカども(息子たちの事)にとってもいい経験になるだろうということで、まあ、僕の展覧会の打ち合わせも兼ねてなんですけど、カミサンの応援に家族全員で、行くことになっちゃったんですよ。いやいや、もう、大変ですよ、タイヘン!」 そして、その電話の最後に、
「帰ってきたら、ニューヨークのことを書きます。」と、シゲノさんには約束したのでした。 |
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