高橋美江 絵地図師・散歩屋
窪島誠一郎「ある若い画家への手紙」−信州の二つの美術館から−
坂崎重盛 新刊・旧刊「絵のある」岩波文庫を楽しむ
橋爪紳也 瀬戸内海モダニズム周遊
外山滋比古 人間距離の美学
もぐら庵の一期一印
はじめまして岡村桂三郎です。
その23−作品と「出会う」ということ。
 *画像は全てクリックすると拡大画面が開きます。
  それぞれ岡村先生のコメントもついています。
(現在書きかけ中!)  
 いやいやどうも、僕は、相変わらず多忙な日々を送っています。本当に、次から次へといろいろなことがあるものです。いろいろあり過ぎて、時々わからなくなって、「え〜と、今、いったい何をしてるんだっけ・・?」と、ポーッとしてしまっている自分が、ここにいる、・・・という状態です。ともかく大学の仕事は、殺人的な忙しさです。気が付けば、この「ひとりごと」も随分と、月日をあけてしまいました。スミマセン。
 さあ、僕はこの数ヶ月の間、いったい何をしていたのでしょうか?
 まずは何と言っても、田植えのことですね。田んぼのことは、いつも大変です。苗作りのための塩水選に始まり、田起こしをしたり、代掻きをしたり、そして、田植え!!たくさんの人が手伝ってくれたり、いつもホントにありがたいです。みなさん!!ホントに、ありがとう!!!

 作家活動的には、練馬区の展覧会と、横須賀の展覧会は終わりましたが、新たに、韓国のヘイリ芸術村というところで開催された、「2007ヘイリ・アジアプロジェクト2、日本現代芸術祭」(7月3日〜7月29日)に、新作の大作を描き発表し、(もちろん、会場には行けませんでしたが)その展示も終了してしまいました。
 続いて、高崎のタワー美術館で、「現代日本画ワンダーランド」(6月30日〜8月26日)という展覧会に出品しています。大作を数点出品したので、作品のインスタレーションをするのは、なかなか大変でした。
 この夏、最もヘヴィーだったのは、横浜の山下公園のとなりの、神奈川県民ホールのギャラリーで開催しているMETA||展。(8月14日〜26日)これには、つい先日、巨大な新作を(もの凄いスピードで)描き終え、ドロドロになって展示作業をし、META||展の開催までこぎつけたところ、・・・と思っていたら、アッという間ですね、もうすぐ終わりそうです。よかったら、見に行ってやって下さい。なかなかの迫力の展覧会だと思います。
 などなどやってきて、やっと今日、数ヶ月ぶりに、少しだけ時間ができた!ところなので(と思い込んでいるだけかも?)、この「ひとりごと」を一気に書いているのです。
 さて今回、特に、どうしても、この事は書いておかないといけないと思って、書き始めたのですけど。実は、なんと僕は、この忙しいさなか、ヨーロッパへ行ってたのです。それも、6月の10日から10日間程で、ヴェネチィア・ビエンナーレ、カッセルのドクメンタ、ミュンスターの彫刻展という、例の十年に一回きりのヤツに行って来てしまいました。さすがに、旅行の前後は、地獄のような忙しさでしたけれど・・。
 いや〜、でも、それにしても、良い思いをしてきました!日本で頑張っていたミナサン!ゴメンナサイ!!!
 ヴェネチィア・ビエンナーレ(2年に1度)、カッセルのドクメンタ(5年に1度)、ミュンスターの彫刻展(10年に1度)と、この三つの偉大なアート・フェスティバルが、10年に1度、まるで惑星直列のように、同時期に開催される、今年はそういう巡り合わせの年なのですが、これには当然、世界中の美術関係者達は注目しているだろうし、世界中の美術愛好家たちは、この三つの大展覧会を、この夏も、この猛暑の中(ヨーロッパも、やっぱり猛暑だったのだろうか?)、きっと巡礼をしていることでしょう。

© Copyright Geijutsu Shinbunsha.All rights reserved.