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当たり前かもしれませんが、やっぱり冬は寒いですね〜。越生でも、大晦日に雪が降って、まるで山形にいるようでした。皆さんは、年末年始どのようにお過ごしでしたか？僕の方は、相変らずです。とっても、忙しいです。おかげさまで、大晦日も、元旦も有りませんでした。
実は２月に個展が二つ企画されているのですが、冬休みになるまで大学の仕事で忙殺されていたので、いつもの事ですけど、そうとうヤバイ状態ですね。冬休みのうちに、作家としての仕事を一挙にやってしまおうとしていて、おまけに冬は日が短いので、いやいや何だかホントに大変でした。紅白歌合戦くらいゆっくり観たいな、とも思っていたのですが、結局、気が付いたら仕事をしながら除夜の鐘を聞いてしまっている自分を発見した時は、ガクゼン！としてしまいました・・・・。
今年も新年をこのような形で迎えてしまった！・・・・・・・ザンネンッ！
それでも、家族そろって近所の越生神社へ初詣には行ってきました。家内安全、交通安全、除災招福、開運厄除け。今年もよい年でありますようにと、たった百円ぽっちでたくさんお願いをしてしまいました。 |
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まさか！これは越生ではありませんよ。年が明けて山形へ来てみたら、雪がこんなに
ドッサリでした。やっぱり雪国は違いますネ〜。大学の前の景色です。
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それにしても、去年のニュースのことを思い出すと、やりきれないほど、きびしく悲しい出来事が多かったですね。一昨年の「SARS」に続いて、これもそれまで聞いたこともなかった病名「鳥インフルエンザ」の流行におびえることに始まり、記録的な夏の猛暑にこれまた記録的に異常な数の台風、年の暮れに起きた中越地震にインド洋の巨大津波、泥沼化するイラク戦争、頻発する異常な殺人。犯罪。これだけのことが起これば、人類の滅亡のことを、誰だってちょっとでも考えてしまいますよね。このまんまで、ダイジョウブなのかなって・・・・・・。
家内安全、交通安全、除災招福、開運厄除け。僕達は、健康で、安心な、少しでも豊かな、幸せな暮らしを願っている。ただそれだけなのに、そのために一生懸命がんばってきただけなのに、努力し進歩してきたつもりだったのに、僕達は、その進歩の行き先に現実にはどのような世界があるのか、誰も知らない。
今までのほとんどの地球上の生物がそうであったように、人類もまた永遠にこのまま繁栄し続けることは、考えてみれば有り得ないことなのかもしれません。遠い未来のことのような気がしているけれど、僕達の日常の因果応報の先に、タルコフスキーの映画「サクリファイス」のように、ある日突然、「これから人類は滅亡します」という放送がテレビから流れてくる・・・・、そんな日がいつかやってくるのだろうか。
人類の滅亡する日。そんな事をしみじみと思い描いていた僕は、ふと、去年訪れた廃虚のことを思い出していました。
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実は「日本画原論２」という授業を大学院でやっているのですが、その授業の内容というのは「学生達が自ら企画した旅に出かけて行き、路傍にある気にかかる物を採集する。旅の記憶を基に、採集した物を使い、作品を制作する。また作品についてのレポートも提出する。」というものです。去年の秋に行ったのは、岩手県の陸中海岸、龍泉洞、そして田老鉱山でした。ちなみに一昨年は阿仁鉱山へ行って来ました。
僕達は、地図をたよりに山道をどこまでも進んで行ったのですが、「本当にこの先にそんなモノが有るのだろうか？」と思っていました。しかし、その廃虚を初めて目にした時、その息を飲むような巨大さと美しさに圧倒され、目を奪われてしまったのです。
田老鉱山は現在、明星大学の田老宇宙線観測所となっていて、立ち入り禁止です。僕達は明星大学の観測所を管理している方と直接お会いし、田老鉱山の中を見学させてもらいました。ひとくちに田老鉱山と言っても、巨大な採鉱所以外にも、住宅や学校が山の奥深い所に点在しています。それは鉱山によって開かれた町だったのです。そしてそれらは皆、今はひっそりと忘れ去られたように廃虚になっていました。
昭和４６年に閉山するまで、たくさんの人々がここで働き暮らしていました。かつて、喜びも悲しみも、人々の日常がこの町にあったのでしょう。そして、少しでも豊かな、幸せな暮らしを願っていたはずです。
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日本画原論2の参加者たち
※画像をクリックすると拡大画像をひらきます。
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| 田老鉱山の採鉱所です。※画像をクリックすると拡大画像をひらきます。
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