|
よ〜く考えてみると、なんだか今後のことが恐ろしくなってきた。これでは息つく間も無いではないか。それから、もっとよ〜く考えてみると、大学の仕事も、その間そうとう忙しいし、実はこの時点で稲刈りも終ってないし、脱穀だってやらなくちゃならない。一日は24時間しか無いし、僕の体は一つしか無い!きっと、まわりの人々にも迷惑をかけてしまう……。
僕は本当に大丈夫なのかだろうか!!
そんなに目立ちたいと思ってる訳でもないし、作品が売れに売れて大金持ちになるためにやっている訳でもない、なのにどうして、このようなはめに陥ってしまっているのか、わからない。どうしてこんな思いをしながらも、僕は展覧会をやるのだろうか……?そもそも展覧会とは何のために行なうものなのであろうか、疑問だ。ちょっと考えてみたくなった。いや、本当はそんなことを、悠長に考えている場合じゃないのだけど、とりあえず、考えてみよう。
とは言っても、考えようと考えてみたら、展覧会をやることが当たり前過ぎて、一体どういう風に考えたら良いのかさえも、わからない。そこで、僕のすぐ隣にいた、男子学生に聞いてみた。
「展覧会を開くのは、女の子にモテるためです。」う〜ん、正直言って、そういうことはあり得ないような気がするよ。少なくとも、僕の経験には無い。
|
|