|
「Floating Light 〜光、降る夜〜」(2003)
スクリーンの前で指輪をはめた側の
手を開くと、色とりどりの光が生み
出される。その浮遊する光は捕まえ
ることで泡のように弾ける
|
|
あと強烈に覚えているのは、小学校の頃にアジア博覧会「よかとぴあ」(1989年)というイベントで入ったパビリオンですね。大画面映像と連動して椅子が揺れたりするアトラクションで、映像が単純にテレビや映画という枠を超えて、体感と繋がっていることを知りました。そういう機会ってあまりないじゃないですか。その気持ちよさを感覚的に覚えていたのも体感型のインスタレーションに向かった一つの理由です。それでアートとテクノロジーの接点の中で生まれるような作品になったわけです。
●エンターテイメントと表現の線引きはどう考えていますか?
人をどう気持ちよくさせるかという共通点はありますが、エンターテイメントは意味が広いのでアートとの境界線はちょっとわからないですね。ただ、僕の作品の場合は、人を楽しませなければいけないと思っているんですよ。作品としては成り立っているものの、見る側の気持ちをぜんぜん満たさないものってありますよね。インタラクティブの作品は必ず人が介入するものなので、そういう作品には絶対なりたくない。作品に触れてもらう限りは必ず気持ちよくさせるということを前提に考えています。 |
|