まち歩き教室は現在5年目。「東京下町小さな旅」からスタートして、3年前には青山教室で「人・まち・味の出会い旅」も開講。多い時には月に80名ちかくの生徒さんを都内にご案内〜。講座名から分かるように、ひとつは下町を中心に。もうひとつは下町ではなく、山の手や都内近郊を歩くものです。具体的なコースをご覧ください。
●「東京下町小さな旅」……浅草、お茶の水、巣鴨、深川・門前仲町、根岸(鴬谷)、谷中、湯島、本郷、日比谷、両国、上野・アメ横、早稲田、神保町、亀戸、日本橋、根津、北千住、麻生十番・六本木ヒルズ、人形町・水天宮、高輪、月島・佃島、柴又、王子、浅草観音裏、神楽坂、森下、上野公園、根岸・水上バス、向島……
●「人・まち・味の出会い旅」……京橋、沢井、都電の旅(東編)、浅草縦断、横浜山手・元町、鶴川(武相荘など)、青山・外苑、東京タワー界隈、横浜・関内、永田町・赤坂、丸の内vol.1、丸の内vol.2、江戸東京たてもの園、お台場、浅草演芸ホール、築地、浜町・人形町、大銀座、北区コミバスの旅、横浜・弘明寺、目白、クリスマスの横浜・山手、目黒……
基本コース36に新たなコースが加わり、両講座でざっと50コース。下町といっても、飽きた時には山の手を歩いたりと、気分で変えちゃいます。今、目をつけている新しいエリアもいくつかあり、アメーバのようにコースが広がりつつあります。
|
|
●多面的にまちを観察+発見
まち中を案内するガイドさんで多いのが歴史中心に語る方。もちろん私も、まちの背景である歴史をかじりますが、それはまちを構成するほんの一側面。まちには建築、自然、文化、まちづくり等さまざまな側面があります。昔を語ることも大事ですが、“今”を生きる私たちにしか見られないものもあるはず。そして情報も“今”に生きる私たちだから得られる情報もあるはず。それを生徒さんに伝えます。
●まち “人”との無駄話
地元のことは地元の人に聞くのが一番。意外な面白い話題を提供してくれます。私たちは観光地では、とかく「ハレ*」の場だけ見て帰ってしまうことが多々あります。肝心なのは「ケ*」です。「ケ」にその土地の表情や本質を垣間みることができ、それを熱く語ってくれるのが地元の方です。私のまち歩きでは、そこで出会った地元の方とフランクにお話をすることもよくあります。「ハレ」も、それを支える「ケ」も見逃しません。
* 祭りや年中行事など晴れやかな非日常を「ハレ」といい、それに対して日常を「ケ」といいます。民俗学の柳田国男が提唱した、日本人の生活感を表した言葉。
●食事も発見、喜び…食文化
「食事は一番の楽しみ!」という生徒さんは多くいらっしゃいます。でも、食事どころの選択はとても難しいです。何故なら、20数名が入れるキャパがあり、コース途中の程よい地点にあるという、この2つの条件を満たし、かつ、美味しい店でなければいけないからです。20数名が入れるという時点で、大半の美味しい店は脱落します。今日ご紹介するのは、生徒さんからダントツの評価をいただいた浅草にあるロシア料理店「マノス」。評価とは、値段だけでなく、値段に相当する内容か美味しさか、また、お店の雰囲気や対応など総合的なものです。以下の写真はキャベツロールのランチコースの一部。サラダ+壷焼スープ+キャベツロール+お茶で確か2,600円くらいだったと思います。生徒さんの多くが、私より大先輩の60代〜80代の方々なので、見る目は確かですよ!
他にも私流のまち歩きポイントはありますが、まぁこんなところいいでしょう。これからは、もっとエリアを広げて、自分が知らないまちを歩いてみたいと思います。皆さんも私と一緒にまち歩きしましょう。『楽しく、美味しいまち歩き 気づきは学びの第一歩』。
●横浜教室「東京下町小さな旅」
10月向島/11月本郷/12月日比谷/1月横浜・弘明寺/2月両国/3月浅草観音裏
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_440650.html
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_440651.html
※横浜教室は、毎回、現地集合現地解散なので都内や近郊の方も無理なく参加しています。
●青山教室「人・まち・味の出会い旅」
10月目白/11月鶴川(武相荘など)/12月青山・外苑/1月東京タワー界隈/2月永田町・赤坂/3月目黒
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_442724.html
|