ブッダの毒舌
逆境を乗り越える言葉
平野 純・監修
本当のブッダは毒舌だった!
癒されない、慰められない、
痛いところを突きまくる。でもクセになる……。
聖人のありがたい言葉ではない。
極限の逆境を突破した者による「切れば血が出る」生身の言葉たち。
ありのままを見据える“毒舌の極み"ブッダの名言集。
▼掲載例
「世間は自分を縛っている」という考えを捨てよ。
あなたを世間に縛りつけているもの、
それはあなた自身の心である。
自分が高齢者であることをプライドの根拠にする者は珍しくない。
かれらは自分が空しく老いた人間であることを知らない。
「所有」という考えは幻想である。
「不滅の物」という考えが幻想であるように。
幻想にとり憑かれて生きる者たちの何と騒がしいことか。
【プロフィール】
平野 純(ひらの・じゅん)
作家・仏教研究家。1953年東京生まれ。東北大学法学部卒。1982年『日曜日には愛の胡瓜を』で第19回文藝賞を受賞。作家活動と並行してパーリ語、サンスクリット語を習得し、仏教(仏教理論と現代思想の関わり)を研究。著書『はじまりのブッダ』(河出書房新社)、『謎解き般若心経』(河出書房新社)、『村上春樹と仏教』I・II(楽工社)、『ゼロの楽園』(楽工社)、『三昧般若経』(無双舎)、『裸の仏教』(芸術新聞社)など多数。