墨 臨時増刊号
続「書」を書くための基本ハンドブック<創作編>
石川九楊・著
「書」とは何か、書くとは何かを問い続けてきた書家・石川九楊による、「こんな書が書きたい」という表現意欲にしたがって創作するための、具体的な方法を示す手引き書。
【目次】
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1 総論
- 書において創作とは何か/石川九楊
- 2 構想
- ■構想は作品のイメージと直結する
- (用具と表現)紙・筆・墨
- ■書の表現と書体/筆蝕史としての書史/臨書とは/集字制作
- 書字原理の拡張・反転
- ■書字原理の拡張と反転
- ■筆蝕の原則の拡張と反転
- ●筆蝕の深さ、速度と力。/字画の分(折)節法/縦画・横画の原則/起筆・収筆の形/はね・はらい/転折/点と補助的横画/交差/接筆・縦横接筆
- ■構成・統合の原則の拡張・反転
- ●文字の形のとり方1.2/字画の傾き
- ●《コラム》画龍点睛
- ■筆蝕と構成の関連/演繹法と帰納法/文字間・行間構成/散らし書き/構図構成/言葉の音韻と筆蝕/近代詩文書
- 4 作品づくりのチェック・ポイント
- 作品を自己点検し、次の創作の糧とするためのポイント
- 5 インタビュー「ある書家の軌跡」
- 本書の編者・石川九楊が、自身の書の歩み、創作の秘密について初めて明かすロングインタビュー
- 《コラム》
- 現代の書と展覧会/書の筆蝕と絵画的筆蝕/謙虚に書を学ぼう/知っておくべき近・現代の書人