古筆細見
そのこころと技
関口研二・著
高野切から、空海・小野道風・藤原佐理・藤原行成まで
古筆の細部にスポットを当て(=古筆細見 こひつさいけん)
「能書」の真髄に迫る!
書道雑誌『墨』好評連載、待望の書籍化!
「書」は、日本文化の中でも古来、大きな位置を占めてきた。
とくに古典・古筆は「能く書く」ための宝庫と言える。
本書では、書家として鋭い視点で「古筆」を見つめてきた著者が、
古筆の技法や表現の細部、特異な場面にスポットを当て、
「能書」の魅力を解き明かす。
構成は、全14話。高野切をはじめ、空海、小野道風、
藤原佐理、藤原行成、王羲之の名筆なども取り上げ、
豊富な図版を示して細部の比較研究を行うとともに、
古筆の具体的な見方、楽しみ方も紹介する。
【構成】
- 1 空海・座右銘
- 2 小野道風・三体白氏詩巻
- 3 藤原佐理・詩懐紙
- 4 筋切・通切
- 5 高野切第二種
- 6 関戸本古今集
- 7 継色紙
- 8 高野切第一種
- 9 一条摂政集
- 10 高野切第三種
- 11 秋萩帖
- 12 藤原行成・本能寺切
- 13 王羲之・喪乱帖
- 14古筆と近代
【プロフィール】
関口研二(せきぐち・けんじ)
書家、1947年埼玉県生まれ。東京学芸大学書道科卒業。同専攻科修了。著書に『古筆の流れ』『かな字典』『かな字解』『かな連綿字典』(芸術新聞社刊)、『篆刻の実際』『雅印のたのしみ』など。