90年代アメリカ映画100
大場正明・監修 / 佐野亨・主編
1990年~1999年。
インディーズが花開く黄金の10年を、映画で検証する
クエンティン・タランティーノの登場に象徴されるインディーズの活況。それはメジャーとインディーズの垣根を無効化するほどの勢いだった。折しも冷戦の二項対立の構造が終焉を迎え、社会自体が価値観を多元化するのが90年代だった。揺らぐ世紀末を映画はどのように描きだしたのか?いまだ評価すべき基軸を見いだしにくい90年代を10のコラムとカタログ100で検証します。
【コラム・インタビュー・対談一覧】
- 大場正明「90年代アメリカ社会総論」
- 町山智浩「アカデミー作品賞に見る90年代アメリカ映画界の様相」
- 粉川哲夫「90年代アメリカ映画のメディア的側面」
- 池田純一「大統領と映画の蜜月」
- 樋口泰人「ドリューとモーガン / 90年代アメリカ映画俳優論」
- 生井英考「リベラリズム、グローバリズム、テロリズムの転換点 /
フォレスト・ガンプが象徴するもの」
- 柳下毅一郎「スピルバーグとキャメロンの90年代」
- 長谷川町蔵「ヒップホップとサンプリング映画」
- 越智道雄「冷戦後のアメリカの風景」
- 越川芳明「オブセッションの映画、映画のオブセッション」
- 対談:山崎まどか×金原由佳「私たちの90年代アメリカ映画」