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まちなみアートフェスティバル
※画像はクリックすると拡大画像を開きます。

image 私の友人のガラス作家が丹波篠山近くに住んでいて、工房でガラスの作品を作っている。作品は板状のガラスを変形させ、皿や器を作っているが、ガラスに描かれた野の草や花はシンプルで、形によく合って清々しく、個展のたびに好評なのだ。その作家から、「今度、家の近くで「まちなみアートフェスティバル」を開きますから、見に来ませんか」と小さなチラシをもらった。場所は丹波篠山城近くの町屋。そこは国の重要伝統的建造物群保存地
区で昔の家並みが並んでいる。そこに芸術家が各家に作品を飾っ
imageて発表会をしようということだ。チラシを見ると36人が参加しているらしい。秋の行事としては、家でくすぶっているより出かけようと決めていた。何事も勉強だ。






image さて、その日は電車で行こうか、車で行こうか迷うところだ。同行の妻は「運転大好きだから車で行こう」という。私はのんびり派だから電車がいい。車だと高速で2時間もかからないだろう。高速道路の情報を聞くと中国自動車道の〈宝塚〉というところがよく混む所だそうで(有名)3、40キロも渋滞すると言っている。しかも今年は“シルバーウィーク”とかで六連休だからさらに混むだろう。思い切って電車でいくことにした。

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 電車に乗ると思ったより乗り換えが多く、だんだん篠山に近づくほど特急は各駅停車と変わり、時間がかかりだした。そういえば電車の中から見る風景も、緑の畑や山、咲き乱れるコスモス、彼岸花、稲穂と、典型的な日本の風景だが、季節は秋というより暑くて夏に近い。電車の旅を楽しむつもりはなかったので道中の長いこと。結果的にはわが家の最寄り駅から6回も乗り換えて約3時間……。

image 妻は乗り換えるたびに「これだけかかるのなら30キロ渋滞であっても、車の方がよかった」と何回も愚痴ってくる。
 終点の 〈篠山口駅〉 よりバスで30分、目的地までまだ遠い、一つひとつのバス停の長いこと。しかも、アートフェスティバルを目当ての人ばかりではないだろうが、バスは超満員。通りには「丹波篠山町築城400年祭」と幟やポスターがあらゆるところに掲げてある、多いはずだ。篠山の街は、お城を中心に街並みの調和がとれて、碁盤の目に街が広がっている。
image うっかりバス停を間違え、随分前で降りてしまった。仕方がないのでお堀沿いの河原町を目指して歩き出す。
 会場に着くと意外なほど人が多く、遠くまで家並みが続いてぎっしり人が動いている。入り口近くに案内をするコーナーがあり、若者の男女が元気に声を出してチラシを配っている。あまりの多さに「普段は静かなところでしょうね」と聞くと、「そうなんです、今回こんなに人が来てくれるなんて予想外で驚いています」とうれしそうだった。

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