自分の顔 の印は随分彫ってきた。やはり自分の顔はイメージものだから、自分が似ていると思っても、人が見ると似てない時が多い。写真を見て思うことは、若い時は顔に張りがあったが、年齢とともに変化して、体重が落ち、ほっそりしていくと、印もなぜか寂しくなったように見えてくる。これも自分印を彫っているからわかることで、誰も普段は自分の顔などあまり意識もしないことだろう。私の顔も眼鏡があるので様になっているが、眼鏡なしなら情けない顔だから、そう何回も彫ってこなかったことだろう。