終の棲Ⅱ 老いと共に歩む
北沢美代・著
「老い」を投げ出すことは出来ない。
『終の棲』待望の第二弾!
人は息がこと切れるまで命を生き長らえねばならないということも『終の棲』の日々の中で思い知らされました。そうして私はもう一度その介護を引き受けるスタッフ、介護福祉士のことを考えました。スタッフから「介護に正解はない」ということを一度ならず聞いたことがあります。私は介護する側の人間ではないし、介護を研究している立場でもありません。介護を受ける側の一入居者です。それも介護を受ける側の人たちを代表しているわけではありません。あくまで私の「介護」についての考えと思っていただきたいし、それ以上でもそれ以下でもありません。(本文より)