津原泰水(つはら やすみ)
1964年広島市に生まれる。青山学院大学卒業。少女小説作家〝津原やすみ〟としての活動を経て、97年に現名義で『妖都』を発表、あらゆるジャンルを横断する作家として、本格的活動を始める。『ペニス』『少年トレチア』『綺譚集』などで人気を博し、2006年の自伝的小説『ブラバン』はベストセラーに、また本格SF『バレエ・メカニック』は各種ランキングを席巻。2014年、短編集『11』(Twitter文学賞)所収の「五色の舟」が近藤ようこによって漫画化され、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。古典芸能、書画、工芸、音楽に造詣が深く、〈幽明志怪〉〈たまさか人形堂〉〈クロニクル・アラウンド・ザ・クロック〉シリーズ、『赤い竪琴』、尾崎翠の幻の映画案を小説化した『琉璃玉の耳輪』、エッセイ『音楽は何も与えてくれない』など、幅広い知識を駆使した作品、多数。