駅から散歩 東京モノレールガイドブック
高橋美江・著 遠藤純・写真
祝開業50周年!! 東京の新たなレジャースポット発見
東京オリンピックが開かれた1964年に開業、2014年に50周年を迎えた「東京モノレール」のガイドブックです。
浜松町を出発したモノレールは、ビル群を抜け、運河の真上を走りはじめます。やがて見える巨大倉庫群を通り過ぎると、アスファルトの広野・羽田空港へと至ります。その間20分ほどの路線からの眺めは、東京を詳しく知る人にとってもある種の異風景なのです。さながら<近未来都市・東京>の姿を垣間見ることができる、ただ乗るだけでワクワクするのが、東京モノレールの魅力の一つです。
開業時は浜松町と羽田空港を結ぶ直行路線でした。しかし今や11まで駅の数が増え、それによって少々風変わりな駅も誕生しました。天王洲アイル駅のように運河を利用した外国風情のオシャレなスポットもあれば、整備場前駅のように駅前にお店がまったくない駅もあり。そこでどのように楽しむか、「絵地図師・散歩屋」の高橋美江さんが執筆・撮影し、<駅から散歩>の案内をします。競馬場や、飛行機整備場見学など、バリエーション豊かな楽しみを紹介します。散策に便利な描き下ろし絵地図もついています。
併せて、写真家・遠藤純さんが撮り下ろしたモノレールのダイナミックな写真も多数収録。モノレールの走行の仕組みなども巻末で紹介します。1冊ですっかりモノレールびいきになること請け合いです!!
【目次】
①浜松町駅……江戸を感じるビジネス街
②天王洲アイル駅……生まれ変わった水辺の街
③大井競馬場前駅……駅前に馬がいる!
④流通センター駅……モノや鳥が集まる場所
⑤昭和島駅……車輛基地、町工場、そして海へ
⑥整備場駅……不思議なモノがいくつも
⑦天空橋駅……ガランとした駅前から羽田の街へ
⑧羽田空港国際線ビル駅……ダイナミズムを楽しむ
⑨新整備場駅……ビッグな機体に圧倒される!
⑩羽田空港第1ビル駅……思わぬ出会いが待っている?
⑪羽田空港第2ビル駅……変化を追う
■訂正
41ページ中段・中央の文章で、NPO法人八潮ハーモニーの理事長、鈴木旭さんの肩書きを間違えて記しました。「会長」と記述しましたが、正しく は「理事長」の間違いでした。訂正の上、お詫び申し上げます。
【イベント情報】
現在、秋葉原の
書泉ブックタワーで、本誌刊行記念パネル展を開催して頂いております。お近くにお寄りの際は、ぜひお立ち寄りください。
(※6階下りエスカレーター側面 2014.10.8現在)
【プロフィール】
高橋美江(たかはし・みえ)
グラフィックデザイナー・イラストレーターを経て、現在は絵地図師・散歩屋。1953年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。絵地図師として全国200ヵ所以上の絵地図を作成し〝絵地図の第一人者〟と称される。まちの「ハレ」と「ケ」を見つめる「お散歩民俗学」目線で歩くまち歩き講座では毎月4〜6クラス(総数100名以上)を案内。著書に『お散歩写真概論』(芸術新聞社)、『新版 絵地図師・美江さんの東京下町散歩』(新宿書房)ほか。
遠藤純(えんどう・じゅん)
写真家。1950年東京都生まれ。東京造形大学卒業、芸術新聞社写真部を経て独立。消えゆく都市の風景をパノラマカメラで記録(個展5回)。写真集『さっき良寛がいた ふるさと越後の旅』『アトリエの巨匠』(芸術新聞社)、『ローカル線』(ピエブックス)、『ローカル鉄道の風景』『蒸気機関車の風景』(グリーン・プレス)、『ギリシャの風に吹かれて 榎木孝明』(ビジョン企画出版社)ほか。