津金孝邦 津金孝邦作品集
昭和30年の日展デビュー作から、日展文部大臣賞受賞作、恩賜賞・日本芸術院賞作を経て、熟達の最新作へ。津金孝邦の軌跡をたどる、本格的な書作品集。多彩な表現による105作品をオールカラーで収載。
【構成】
作品を制作年順に構成。自序・略歴・釈文も掲載。
- 解説
- 「津金孝邦の書世界」田宮文平
- 作品選
- 大智禅師偈(昭和30年日展初入選)
- 杜甫詩 武侯廟(昭和37年日展特選・苞竹賞)
- 寒山詩(昭和40年東京タイムズ書道展総理大臣賞)
- 觴(平成3年在アルゼンチン日本国大使館所蔵)
- 森鴎外詩(平成8年日展文部大臣賞)
- 森鴎外の詩(平成12年恩賜賞・日本芸術院賞)
- 森鴎外大正四年日記(平成15年 茅野市美術館蔵)
- 良寛詩(平成19年六曲一双 茅野市美術館蔵)
- 万葉秀歌(平成19年六曲一双 茅野市美術館蔵)
- ……ほか
書は、もともと〈文字のかたち〉と〈ことばの意味〉を同時に伝える世界でも稀有の芸術なのだから当然と言えば当然なのであるが、津金寉仙の提唱した「昭和体」から、さらに津金孝邦の時代に至っての「国書展」への改称を検証すれば、そこには一貫したものが流れているのである。【田宮文平】