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決定版 中国書道史
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判型 : A4判 並製
頁数 : 192頁
定価 : 3,080円
発刊 : 2009年1月22日
ISBN : 978-4-87586-165-2 C0071



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決定版 中国書道史

角井 博・監修

これを読まずに中国文化は語れない!

古代から現代までの中国の書の歩みを、気鋭の研究者が分担執筆。
時代ごとの年表・概論で大枠をつかめ、作品図版で書法の流れを概観できる便利な一冊。
王羲之、顔真卿、蘇軾、呉昌碩など重要書人の作品約300点を収録。
書を学ぶ方、必携のテキストです!


【目次】
書道史を学ぶにあたって ……………………角井 博
第一章 殷・周・春秋戦国……………………鶴田一雄
コラム〈一〉書体の系譜 …………………福田哲之
第二章 秦・漢…………………………………横田恭三
コラム〈二〉筆・墨・硯・紙の始まり …鍋島稲子
第三章 三国・晋・東晋(五胡十六国)……大橋修一
コラム〈三〉さまざまな石刻 ……………矢野千載
第四章 南北朝…………………………………角井博
コラム〈四〉印章の歴史 …………………松村一徳
第五章 隋・唐・五代…………………………大野修作
コラム〈五〉複製技術のいろいろ ………富田 淳
第六章 宋・金・元……………………………石田 肇
コラム〈六〉墨跡について ………………峯岸佳葉
第七章 明………………………………………澤田雅弘
コラム〈七〉形式の移り変わり …………弓野隆之
第八章 清………………………………………中村伸夫
コラム〈八〉書論の歴史 …………………鈴木洋保
第九章 中華民国・現代………………………菅野智明
コラム〈九〉日中書法の交流史 …………松村茂樹
人名・作品名索引

【プロフィール】
監修・角井 博 (かくい・ひろし)
1938年、東京都生まれ。東京教育大学教育学部芸術学科卒業。東京国立博物館東洋課長、筑波大学教授、渋谷区立松濤美術館長を経て、現在、東京国立博物館名誉館員・筑波大学名誉教授。著書に『故宮博物院』第9~11巻 (NHK出版) 、共著に『墨跡の鑑賞基礎知識』 (至文堂) 等。

第一章 殷・周・春秋戦国
鶴田一雄 (つるだ・かずお)
1952年、長崎県生まれ。大東文化大学大学院文学研究科中国学専攻修士課程修了。埼玉県立秩父農工高等学校教諭、新座北高等学校教諭を経て、現在、新潟大学教授。著書に『ヴィジュアル書芸術全集』第6巻 隋・唐 (雄山閣) 、共著に『王義之書蹟体系・解題』 (東京美術) 、『書道基本用語詞典』 (中教出版) 等。

第二章 秦・漢
横田恭三 (よこた・きょうぞう)
1954年、新潟県生まれ。大東文化大学文学部中国文学科卒業。現在、跡見学園女子大学教授。平成19年度中国社会科学院歴史研究所 (北京) にて研究留学。共著に『論集 中国古代の文学と文化』 (汲古書院) 、『長江流域と巴蜀、楚の地域文化』 (雄山閣) 、『書道史年表事典』 (萱原書房) 等。

第三章 三国・晋・東晋 (五胡十六国)
大橋修一 (おおはし・しゅういち)
1950年、熊本県生まれ。大東文化大学大学院中国文学科修士課程修了。現在、埼玉大学教授。著書に『ヴィジュアル書芸術全集』第5巻 南北朝 (雄山閣) 、共著に『歴代名家臨書集成』 (柳原出版) 、『王義之書蹟大系) (東京美術) 等。

第四章 南北朝
角井 博 (かくい・ひろし)

第五章 隋・唐・五代
大野修作 (おおの・しゅうさく)
1951年、埼玉県生まれ。京都大学文学部中国文学科卒業、同大学院博士課程修了。鹿児島大学助教授、京都女子大学教授を経て、現在、『書法漢学研究』主幹。著書に『述書賦全訳注』 (勉誠出版) 、『広瀬旭荘』(研文出版) 等。

第六章 宋・金・元
石田 肇 (いしだ・はじめ)
1947年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部東洋史専修卒業、東京教育大学文学研究科東洋史学専攻博士課程退学。現在、群馬大学教育学部教授。著書に『ヴィジュアル書芸術全集』第7巻 五代・宋・金(雄山閣) 、共著に『書道金石学』(同朋舎出版) 等。

第七章 明
澤田雅弘 (さわだ・まさひろ)
1954年、大阪府生まれ。大東文化大学大学院文学研究科中国学専攻博士課程後期課程単位修得退学。群馬大学教育学部教授等を経て、現在、大東文化大学文学部書道学科教授。著書に『ヴィジュアル書芸術全集』第8巻 元・明 (雄山閣)、論文に「偽刻家Xの形影」 (『書学書道史研究』15号) 等。

第八章 清
村伸夫 (なかむら・のぶお)
1955年、福井県生まれ。東京教育大学教育学部芸術学科卒業、筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。福島大学教育学部講師を経て、現在、筑波大学人間総合科学研究科教授、日展会員。著書に『中国近代の書人たち』 (二玄社) 等。

第九章 中華民国・現代
菅野智明 (かんの・ちあき) 1965年、福島県生まれ。筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。福島大学教育学部助教授を経て、現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授。博士 (芸術学) 課程。青山杉雨記念賞第3回奨励賞受賞。共著に『中国書人名鑑』 (二玄社) 等。

コラム〈一〉
福田哲之 (ふくだ・てつゆき)
1959年、島根県生まれ。兵庫教育大学大学院修士課程修了。大阪大学博士 (文学) 。福島大学教育学部助教授を経て、現在、島根大学教育学部教授。著書に『文字の発見が歴史をゆるがす―二〇世紀中国出土文字資料の証言―』 (二玄社) 、『説文以前小学書の研究』 (創文社) 等。

コラム〈二〉
鍋島稲子 (なべしま・とうこ)
1965年、愛知県生まれ。筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了。博士 (芸術学) 。台東区教育委員会文化財保護調査員 (書道博物館開設準備担当) を経て、現在、台東区立書道博物館研究員。編著に『魏晋小楷集』(天来書院) 、共著に『中村不折秀作集』 (新葉社) 、『クラシックモダン―1930年代日本の芸術』 (せりか書房) 等。

コラム〈三〉
矢野千載 (やの・せんざい)
1968年、広島県生まれ。筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了。1990年から2年間、中国政府奨学生として南京師範大学・浙江美術学院に留学。現在、盛岡大学文学部准教授。青山杉雨記念賞第2回奨励賞受賞。論文に「隷書の展開と楚系文字」 (『盛岡大学日本文学会誌』18号) 等。

コラム〈四〉
松村一徳 (まつむら・かずのり)
1956年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業、筑波大学大学院修士課程芸術学研究科芸術学専攻単位取得。出版社勤務を経て、茨城県古河市篆刻美術館勤務。現在、篆刻美術館館長、中国出土資料学会理事、早稲田大学文学部客員研究員。

コラム〈五〉
富田 淳 (とみた・じゅん)
1960年、茨城県生まれ。筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了。1985年から2年間、中国・浙江美術学院に公費留学。現在、東京国立博物館学芸研究部調査研究課長。著書に『世界美術全集』東洋編、隋・唐、元、明 (小学館) 等。

コラム〈六〉
峯岸佳葉 (みねぎし・かよう)
1978年、長野県生まれ。筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。現在、サンリツ服部美術館学芸員。論文に「南宋書法にみる「墨蹟」の源流について」 (『書学書道史研究』16号) 等。

コラム〈七〉
弓野隆之(ゆみの・たかゆき)
1962年、東京都生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。澄懐堂美術館学芸員を経て、現在、大阪市立美術館主任学芸員。共著に『中国書法史を学ぶ人のために』 (世界思想社) 、『中国書人名鑑』 (二玄社) 等。

コラム〈八〉
鈴木洋保 (すずき・ひろやす)
1952年、福井県生まれ。近畿大学理工学部卒業、大阪市立大学文学部中退。書画家。現在、京都女子大学非常勤講師、花園大学非常勤講師、藤井有鄰館評議員、「書画の美を語る会」主宰。共著に『中国書法史を学ぶ人のために』 (世界思想社) 、『中国書人名鑑』 (二玄社) 等。

コラム〈九〉
松村茂樹 (まつむら・しげき)
1961年、大阪府生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業、同大学院修士課程芸術研究科修了、同大学院博士課程文芸・言語研究科中退。中国政府奨学金留学生として浙江美術学院、中央美術学院に学ぶ。現在、大妻女子大学文学部教授。博士 (文学) 。著書に『呉昌碩研究』『近代中国の文化人と書』 (共に研文出版) 、『書を探る』 (アートダイジェスト) 等。

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