その「日本人論」に異議あり!
——大変革時代の日本人像を求めて
スティーブ・モリヤマ 著
潮田洋一郎氏(株式会社LIXILグループ取締役会議長)推薦
「本著の考察は日欧比較の嚆矢ルイス・フロイスに迫る」
ベルギー在住の著者が、グローバルビジネスから労働問題、格差社会、男女関係、住宅事情、安楽死、宗教観、死生観まで異文化比較。ニッポンに蔓延する無責任な日本人論の弊害を打ち破り、新たな日本人像を考察する。
「クーリエ・ジャポン」(講談社刊)
人気連載『ここがおかしい「ニッポン神話」』待望の書籍化!!
多数の「出る杭」を受容する文化を作り出せば
ニッポンは輝きを失わずに栄えていく――
◆海外とは何か? グローバル化の本質とは何か?
◆「海外では〇〇、だから日本はダメ」って本当?
◆上から目線の「ではの守」発言が日本を蝕んでいる!
◆鹿鳴館メンタリティーの呪縛から卒業すべし!
◆日本人には多様性を受容できる力がある。
◆伝統的価値観を見直し「志の数珠」をつなごう。
【目次】
はじめに
第1章 神話が真実としてまかり通る国ニッポン
01 入社式の謎
02 3Kを避ける本当の意味
03 人間の本質は遊びである
04 黒白のさかい目
05 新しい共同体で輝くためのヒント
06 「お疲れ様」は疲れてるの?
07 忖度と国語教育の根深い関係
第2章 グローバル化のうねりと日本人
08 冷静と情熱のあいだのノマド
09 内と外の シーソーゲーム
10 おのれを空しく
11 和風ごった煮の レシピ
12 異端者の色は何色
13 「帰国子女」は傷ついている
14 ヒップホップ音楽と日本語の相関関係
第3章 和僑の文化的謎解き
15 言語の奥底に眠るもの
16 「笑顔」の陰翳礼讃
17 反省の色は何色?
18 カッコウと閑古鳥
19 家にまつわる異文化の壁
20 愛犬は天国に行けない?
21 紳士の国のキツネ狩り
22 沈黙の力こぶ
第4章 異文化の壁・男と女の壁
23 マンマ・ミーア
24 痴漢車トーマスの苦悩
25 禁断の果実の味
26 食事を共にする意味
27 告白の重さと軽さ
28 離婚率No.1の国
29『東京ラブストーリー』とは何だったのか?
第5章 21世紀の日本人像をさがす旅
30 アリのままで
31 片目の王様の微笑
32 『下町ロケット』に見る日本らしさ
33 世界の中心で「音姫」を鳴らす
34 紙に回帰するのか、デジタル・ネイティブよ
35 二刀流の国ニッポンの強さとは
36 本当に制服のせいなの?
第6章 グローバル時代を生きるヒント
37 『ショーシャンクの空に』の向こう側
38 競争より協調なのか
39 禁止社会の憂鬱
40 生きるべきか、死ぬべきか
41 美しくも、愚かしきもの?
42 マインドフルネスよ、外来語になる前のスッピンを見せて!
「おわりに」に代えて――盲亀の浮木、優曇華の花
【著者略歴】
スティーブ・モリヤマ
ベルギー王国ブリュッセル在住。英国勅許会計士(イングランド・ウェールズ勅許会計士協会上席会員FCA)。ベルギー王国公認税理士。慶応義塾大学経済学部卒業。ケンブリッジ大学(ペンブルック・コレッジ)およびカトリック・ルーベン大学院修士課程修了。ハーバード・ビジネススクールGMP。著書に『人生を豊かにする 英語の名言』『イギリス英語は落とし穴だらけ』(ともに研究社)など多数。現在、『クーリエ・ジャポン』(講談社)にて異文化比較論のエッセイを好評連載中。好きなものは、海、旅、酒、犬。