【新装版】おとなの手習い
蘭亭序入門
書道上達の近道は行書学習にあり!
好評の墨レッスンブックシリーズ第4弾では、書道ファンの圧倒的なリクエストに応えて、書の最高傑作「蘭亭序」を選びました。本書では「蘭亭序」を通して行書の基礎を学びます。これまでの「蘭亭序」本にありがちな、安直なお手本の羅列ではなく、一目瞭然のビジュアル解説による、初心者にもやさしいステップアップ形式でレッスンを行います。書道を本格的に始めようという向きは、疑うことなく身近な楷書からスタートすることが多いようです。しかし、楷書は意外に堅苦しい書体であるため、書の神髄であるやわらかな筆遣いを身につけるには、緊張感からも開放されやすい行書の学習が近道といわれます。これまでの歴史の中で、書を志す誰もが学習してきたであろう「蘭亭序」により、行書ならではのやわらかな筆の動きを体得してください。
【目次】
●準備編
一、蘭亭序の魅力
二、準備のためのQ&A
三、線のエクササイズ
●臨書編
一、行書と楷書の違い
二、曲線
三、省略
四、強弱
五、大小
六、太細
七、筆脈
八、半紙に四字・六字
●応用編
一、倣書
二、創作
【プロフィール】
(ありおか・しゅんがい)
1950年、福岡県生まれ。大東文化大学日本文学科卒業。青山杉雨に師事。日展会員、読売書法会常任理事。謙慎書道会常任理事、全国書美術振興会評議員、埼玉書道人連盟副会長、玄筆会主宰。岐阜女子大学客員教授。