筆跡鑑定入門
ニセ遺言書、文書偽造を見破るには
魚住和晃・著
筆跡被害で困らないために!
いま増え続けている遺産相続をめぐる
「ニセ遺言書」「偽造文書」と、どう闘うか!?
「墨」好評連載、単行本化!
◉遺言書をめぐる「一澤帆布事件」
◉脅迫状がカギを握る「狭山事件」
数々の奇跡的逆転判決を導いた筆跡鑑定の真実とは!?
★当事者しか知りえない驚愕の裁判の裏側を公開!
★神谷信行弁護士との特別対談収載
目下、怪しげな遺言書をめぐって、全国で何件の裁判が争われていることだろう。──筆跡は誰もが有するものだけに、決して他人ごとでは済まされない、身近な薄気味悪さを感ずることになるかもしれない。
本書は書名が示すとおり、筆跡鑑定の基本的な方法について、具体例を示しながら論じたものである。……筆跡の見かたとはいかなる手順によるべきかがわかり、少なくとも筆跡鑑定に直面する場が生じた際には、それが確かなものであるか否かの読解力と判断力、さらには抵抗力が大いに発揮されることであろう。(「まえがき」より)
【本書の内容】
第I部 ドキュメント 筆跡鑑定
★ドキュメント1《一澤帆布遺言書事件》
★ドキュメント2《狭山事件「脅迫状」の怪》
★ドキュメント3《筆跡鑑定がサスペンスに》
第II部 筆跡鑑定のすすめ
1.筆跡鑑定とは
2.筆跡鑑定の地位向上にむけて
3.コンピュータ機能の応用
4.鑑定手順の原則とはなにか
5.筆跡鑑定のセンス
6.待たれる筆跡学会の立ち上げ
第III部 対談 魚住和晃×神谷信行
★筆跡鑑定の課題と筆跡学の未来
【プロフィール】
魚住和晃(うおずみ・かずあき)
1946年三重県生まれ。神戸大学名誉教授。天津大学客員教授。文学博士。六甲筆跡科学研究所所長。神戸連続児童殺傷事件の犯行声明文、一澤帆布事件の遺言書など、数々の裁判で鑑定を手がける、筆跡鑑定学の第一人者。書家としての雅号は卿山。