草森紳一(くさもり・しんいち)
1938年北海道生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。
文学、美術、書、宣伝、ファッション、カメラ、デザイン、マンガなど、広範な分野の著作がある。1973年『江戸のデザイン』(駿々堂出版)で毎日出版文化賞受賞。2008年3月、7万冊ともいわれる蔵書を残し逝去。その一部が帯広大谷短期大学に寄贈され、「草森紳一記念資料室」に収蔵・公開されている。
『絶対の宣伝 ナチス・プロパカンダ(全4巻)』(番町書房)、『素朴の大砲画志アンリ・ルッソー』(大和書房)、『荷風の永代橋』(青土社)、『あやかり富士 随筆「江戸のデザイン」』(翔泳社)、『不許可写真』『随筆 本が崩れる』(共に文春新書)など著書多数。
書籍未刊行の原稿が膨大に残されており、没後『夢の展翅』(画・井上洋介、青土社)、『中国文化大革命の大宣伝(上・下)』(小社)、『フランク・ロイド・ライトの呪術空間 有機建築の魔法の謎』(写真・大倉舜二、フィルムアート社)、『「穴」を探る 老荘思想から世界を覗く』『古人に学ぶ 中国名言集』(共に河出書房新社)、『文字の大陸 汚穢の都 明治人清国見聞録』(大修館書店)、『記憶のちぎれ雲 我が半自伝』(本の雑誌社)等、著書が続々と刊行されている。