新常用漢字196
ホントの書きかた
財前 謙・著
30年ぶり!漢字の常識が変わります。
改定常用漢字表に新たに追加される
196字の書き方を徹底紹介。
パソコン、携帯では文字を打てても、書くとなると迷ってしまうはず。しんにょうの点は、1つ? それとも2つ? そ んな疑問に答えながら、活字とは異なる手書きの真髄に迫ります。本書で取り扱う196字は、30年振りに改定となる常用漢字表に、新たに追加される漢字です。常用漢字表は漢字使用の目安となるものですが、新聞も、教科書も、漢検も、公文書も、これを基準にひらがな・漢字の使い分けをすることになります。
ところで、活字と手書き文字は、歴史的に考えて、その字体が異なります。みなさまの中に活字を真似して文字を書いている人は少なくないのではないでしょうか?本来、手書きが先にあり、手書き文字をデザイン化したものが活字です。その時に、しばしば伝統的に書かれてきた字体と異なる形で活字となっている文字が少なくありません。本来、手書きは手書きの伝統にのっとった字体があるのですから、それをもとに文字を書くべきなのです。
本書では、これから使用頻度が増す196字について、活字との違いに意識しながらどのように書くのかを解説する本です。
■紹介する196字
【プロフィール】
財前 謙(ざいぜん・けん)
1963年、大分県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。現在、早稲田大学講師、大東文化大学書道研究所客員研究員。2009年、第1回「墨」評論賞大賞を受賞。近著に『字体のはなし ─超「漢字論」─』『手書きのための漢字字典』(共に明治書院)がある。