日本宗教美術史
島田裕巳・著
宗教がわかると 美術が面白くなる!
はじめて綴られた「宗教美術」の通史。
縄文土器、土偶、埴輪、仏像・仏画、曼荼羅、神像・神宝、キリスト教美術、宗教建築、漫画、現代絵画……原始・古代から現在まで連綿と続く豊饒なる日本の美の世界。気鋭の宗教学者が、その変容と展開を読み解き、新しい美術との接し方を大胆に提言する。全編書き下ろし!
【目次】
- 序 章
- 宗教美術への旅
- 第1章
神話と儀礼の世界
- 第2章
- 原始神道の世界と仏教の伝来
- 第3章
- 大仏開眼と国家仏教―奈良時代
- 第4章
- 席捲する密教とその影響―平安時代(一)
- 第5章
- 末法の時代における浄土教信仰と法華経信仰―平安時代(二)
- 第6章
- 南都復興と鎌倉新仏教の登場―鎌倉時代
- 第7章
- 装置としての宗教美術―南北朝・室町 桃山時代
- 第8章
- 庶民層への浸透―江戸時代
- 第9章
- 近代化と戦争、そして経済成長のなかで―近現代
- 終 章
- 無宗教時代の美術
【プロフィール】
島田裕巳(しまだ・ひろみ)
1953年、東京生まれ。宗教学者、文筆家。
東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授を歴任。現在、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。著書に『オウム-なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』(トランスビュー)、『日本の10大新宗教』(幻冬舎新書)、『無宗教こそ日本人の宗教である』(角川oneテーマ新書)、『教養としての日本宗教事件史』(河出ブックス)ほか多数、翻訳書に『世界宗教史』ミルチア・エリアーデ著、筑摩書房、共訳)、『虚無の信仰ー西欧はなぜ仏教を怖れたか』(ロジェ=ポル・ドロワ著、トランスビュー、共訳)などがある。