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恥の美学
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判型 : 四六判 並製
頁数 : 240頁
定価 : 1,540円
発刊 : 2009年4月24日
ISBN : 978-4-87586-176-8 C0095





恥の美学

秋山祐徳太子・著

「効率を考えるより無駄な恥をかこう!」

60年代から活躍する現代美術家の秋山祐徳太子氏は、 都知事選に出馬し政治のポップアート化を目指すなど、 あえて恥をさらすことで表現を繰り返してきました。
秋山氏が恥にまつわるエピソードを披露することで、 恥をかけずに踏み出せない現代人の気持ちをほぐしつつ、 恥の効用、恥を味方につけるヒントを伝授します。

 本書は「恥」をテーマにしたエッセイです。電車の中で化粧をしたり、音を漏らしながらiPodを聴いたりする人たちは、いかにも現代的な恥知らずと見られます。しかし一方で、周りの目を極度に気にして、恥をかけず窮屈に生きているのも現代人の姿ではないでしょうか。
 電子メールでのやりとりが増えるなど、世の中が便利になればなるほど、無駄に恥をかかなくても済む状況が生まれています。良くも悪くもそれが現代人の恥に対する耐性を弱くしていると秋山氏は言います。
 秋山氏は60年代より、学生運動、労働運動に身を投じる一方で、「ポップ・ハプニング」と称するパフォーマンスを繰り返してきました。キャラメルの箱に描かれたランナーの格好で街を疾走する「グリコ・ハプニング」や、万博破壊共闘派メンバーとして全国を巡回した全裸儀式、選挙のポップアート化を目指した都知事選立候補など、「バカバカしいことに大見得を切る」という信条で表現活動を行い、週刊誌やテレビの深夜番組を賑わしてきました。74歳となった現在も活躍中です。
 その経緯から、とかく“恥知らず”と見られがちな秋山氏ですが、実はけっこうな恥ずかしがり屋です。プライドが高く自意識も人一倍強い。
 本書では、それでもあえて恥をかきながら表現せずにはいられない性分を披露することで、恥を恐れて踏み出せない人たちが、気持ちを解きほぐし、恥の効用に思い至るためのヒントになれば幸いです。
担当編集者 拝


【目次】
    序章 恥の十七条憲法
    第1章 疾風怒濤のポップ・ハプニング
    第2章 都知事選に恥が結集する
    第3章 ブリキ芸術は人生の軽ろみ
    第4章 私だって恥ずかしい(秋山祐徳太子×南伸坊 対談前半戦)
    第5章 すべての恥は珍百景に通ず
    第6章 恥は友を呼ぶ
    第7章 青春の恥は人生の花
    第8章 “狂気”乱舞の恥かき人
    第9章 ナンセンスが加速する
    第10章 恥にマニュアルはない(秋山祐徳太子×南伸坊 対談後半戦)
秋山祐徳太子 イン ラジオ 前・後編

【プロフィール】
秋山祐徳太子(あきやま・ゆうとくたいし)
1935年東京生まれ。現代美術家。学生運動、労働運動に身を投じる一方で、1960年代より「ポップ・ハプニング」と称するパフォーマンスを繰り返す。キャラメルの箱に描かれたランナーの格好で街を疾走する「グリコ・ハプニング」や、選挙のポップアート化を目指して都知事選に出馬するなどしセンセーションを巻き起こしてきた。「バカバカしいことに大見得を切る」を信条に74歳となる現在も活躍中。ライカ同盟総督、見世物学会理事。現在、TOKYO MXテレビ『西部邁ゼミナール 戦後タブーをけっとばせ』レギュラー出演中。

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